クンツァイト 無条件の愛・慈愛

【和名 : リチア輝石(リチアきせき)】

クンツァイトの言い伝え

クンツァイトは、1902年にアメリカのカリフォルニア州で発見された石で、語源は、アメリカの高名な宝石学者【クンツ博士】に由来するといわれています。
カリフォルニア州で発見されたことから、またの名を『カリフォルニア・アイリス』とも呼ばれています。

鉱物名【スポデューメン】の一種で、特にピンク色のものをいいます。
スポデューメンの語源は、ギリシャ語で【燃えて灰になる】という意味で、加熱すると著しく熱発光するため、そのように呼ばれています。

クンツァイトの石言葉

【無限の愛・純粋さ】を象徴

宝石言葉 : 無条件の愛 慈愛

クンツァイトの効果

クンツァイトは、見返りを求めない無償の愛を教えてくれる石といわれています。
他人へ愛情を注ぐことの大切さに気づかせ、広く思いやりの心を養ってくれると云われております。

その他、人への批判的な気持ちを抑制し、コミュニケーションを豊かにしてくれると云われています。

○無条件の愛
○深い安らぎ
○慈愛の精神
○感情のバランスを安定させる
○母性
○芯の強さを強める
○人間関係を良くする
○ものの見方、価値観を変える
○信頼を得る

クンツァイト・浄化・お手入れ方法

硬度が高めの石になりますが、一方向に割れるへき開性のため、縦に割れやすい性質をもっている為、衝撃に弱く、宝石加工や洗浄には注意が必要になります。
ですので流水による浄化は控えて下さい。月光浴、クラスター浄化がお勧めです。

※クラスター・セージ・月光浴浄化

クンツァイトの主要原産国

ブラジル・マダガスカル・アメリカ・アフガニスタン等から産出されます。
マダガスカルでは、大粒で色の濃いものが多く産出されています。

クンツァイト 鉱物学データ

クンツァイトは主にスポデューメン【リシア輝石】のピンク色のものいいます。

花崗岩質ペグマタイトに、レピドライト【リチア雲母】やエルバイト【リチア電気石】などリチウムを含有する鉱物とともに産出されることがよくある鉱物になります。


単斜晶系に属した塊状でもみられ、柱状結晶の場合は、垂直軸に特有の平行な条線や溝があることが多く、また、へき開性のある塊として産出したりされます。

※【へき開性】(一方向に割れやすい)が強いため、宝石としてカットされることはあまりありません。

見る角度によって色の濃さが変わる多色性もあり、カットする時は一番濃いピンクをテーブル面からよく見えるようにします。

このピンク色は、含有したマンガンに起因し、時間がたつと薄くなってしまうという褪色性があります。

スポデューメンのなかでもピンク色のものを【クンツァイト】、含有したクロムによる緑色を示すものを【ヒデナイト】、黄色のものを【トリフェーン(イエロー・スポデューメン)】と呼ばています。

英名 : Kunzite

和名 : リチア輝石(リチアきせき)

組成 : LiAl[Si2O6]

色  : ピンク・バイオレット・グリーン・イエロー等

結晶系: 単斜晶系

硬度 : 6.5~7

比重 : 3.03~3.23

鉱物種名 : 天然スポジュミン

宝石名  : クンツァイト