【和名 : 月長石(げっちょうせき)】
古くから神秘的な力を秘めた石として人々に愛されてきたムーンストーン。
【恋人たちの石】または【愛を伝える石】と言われ、大いなる愛情で心を満たしてくれるといわれています。愛する人との出会い、恋愛成就、幸せな結婚、そして家庭へと導く幸福の石として知られています。
ムーンストーンの石言葉
幸せな結婚・恋愛成就・愛情・知性
※永遠の愛を象徴
宝石言葉 : 大人の愛
恋人に贈ると二人の愛情と絆が深まるといわれています。
ムーンストーンの言い伝え
※紀元前1世紀頃から人々に知られ、プリニウスの博物誌やアルベルトゥスの鉱物書の中では【この石は、月の満ち欠けに従いその形も大きくなったり小さくなったりする】と記述されているといいます。
その頃から月のパワーを秘めた石として長年崇められ大切にされてきました。
ムーンストーンという名で呼ばれ始めたのは、1600年代頃。
その語源は、ギリシャ語で月という意味の【セレニテス】、月の満ち欠けに従い、その形も大きくなったり小さくなったりすることから名づけられたといわれています。
※古代インドでは【聖なる石】として聖職者が身につけたり、豊穣を祈って農具につけたりなど大切に扱われてきたといわれています。
※ヨーロッパでは【旅人の石】として、旅に出かける際のお守りとして重宝されてきたと云われています。
ムーンストーンの効果
イライラやストレスなどネガティブな感情で波立つ心を鎮静化し、安定した精神状態を保ってくれるといわれています。 波打つ感情を平静に、心を穏やかにし、他人に対する偏見やわだかまりといったものも溶かしてくれますので、人間関係が穏やかになるといわれています。
その他、愛情にとても深い石ですので恋人、家族との関係を良くしてくれるといわれています。とても幸福度の高い石といえるでしょう。
ムーンストーン・浄化・お手入れ方法
クラスター浄化・セージ・月光浴・日光浴・流水等の浄化がオススメです。
特にムーンストーンの名の通り月光浴が最も効果的な浄化となります。
ムーンストーンの主要原産国
スリランカ・インド・ミャンマー・マダガスカル・タンザニア・アメリカ・北朝鮮等から算出します。
ムーンストーン 鉱物学データ
月長石というとおり、長石(フェルドスパー)グループの仲間となります。
そのなかでもカリウムを多く含む正長石(オーソクレース)に属し、曹長石(アルバイト)成分も含んでいます。
ムーンストーンは正長石と曹長石の二つが交互に重なり合って薄層を作り、これを研磨すると光が互いに干渉し合い反射し、柔らかい光を放ち、その光の事を一般的にシラー効果と呼ばれています。
曹長石(アルバイト)の層が薄いと青色が増し、この厚さの変化によりシラー効果の色が変わり、その色味によりそれぞれ呼び名も違ってきます。
※ブラック・ムーンストーンはラブラドライトの一種となります。
ブラックと呼ばれる色は、インクルージョンによるもので美しい青色シラー効果を示します。
※レインボー・ムーンストーンこちらも、ラブラドライトの一種になります。
ムーンストーンと間違われることも多いいですが、他の色の組成をもつため、正式名称ではありません。
主に、ブルームーンストーンが示すような青色シラー効果以外の色をもつものをレインボームーンストーンと呼ばれることがあります。
レインボームーンストーンのシラーは多彩で、黄色や橙色などの色を示すことが多いのですが、高品質なものとなると美しい虹色を見せるものがあり、希少石となります。
英名 : Moonstone
和名 : 月長石(げっちょうせき)
組成 : K(AlSi3O8)
色 : 無色・白色・灰色・橙色・淡緑色・黄色・褐色・淡青色
光沢 : ガラス光沢
条痕色: 白色
結晶系: 単斜晶系
へき開: 完全
硬度 : 6.0~6.5
比重 : 2.55~2.63
鉱物種名 : 天然フェルドスパー
宝石名 : ムーンストーン