【 和名 : 橄欖石(かんらんせき)】
色がオリーブ色に似ていることから英語名は「オリビン」と言われ、オリーブを意味する橄欖が付けられたと言われています。ペリドットは同じグループに属する石の中でも非常に美しい石で、橄欖石(カンランセキ)は緑の美しさを象徴する和名と言えます。
ペリドットの石言葉
宝石言葉 : 夫婦の幸福・愛・絆
※太陽の象徴
宇宙から地球へやってくる隕石と同じような成分をしており、古代の人々は太陽が爆発して飛んできた石として【太陽の石】として崇拝されていたことから【太陽の象徴】されてきました。。
ペリドットの言い伝え
古代エジプト王朝では、この宝石のイメージから、国家の象徴【太陽神】に見立て、崇めていたと伝えられています。
ペリドットと金とを一緒にした護符を身につけると夜の不安や恐れを取り除き、ネガティブなエネルギーから身を守ってくれたと云います。
ギリシャ語で、ペリドットは【黄金石】を意味し、ローマ時代には、【トパーズ】とも呼ばれていたともいわれています。
また古代エジプトでは【太陽の石】と崇められ重宝されてきました。太陽のような明るさがマイナスのエネルギーを取り除き、ポジティブな力を与え、幸運を引き寄せてくれる石として古くから貴族達が身につけていたと云われています。
また、暗闇でも石の色が光り輝くように見えることから【イブニングエメラルド】と呼ばれていたそうです。
セントジョーンズ島から良質のペリドットが発見されましたが、今現在は絶産し、その地からは3500年間以上も採掘され続けたと伝えられています。
ペリドットの効果・意味
夫婦や恋人がお互い身に付けることで、夫婦の調和をはかり、いつまでも仲の良い幸せな夫婦・恋人関係を築けるといわれています。
その他、人間の知性に大きな影響力を持っていると言われ、直感力や判断力、知性が豊かになる石としても知られています。
ポジティブなエネルギーをもたらしてくれるといわれており、心が明るく太陽に照らされるように希望をもたらし、夜には輝きを放つことからも、暗闇への恐怖や不安を取り除き、ネガティブなエネルギーから身を守る護符としても重宝され愛されてきました。
中世ドイツの女性神秘家ヒルデガルト曰く【この石を身につけている人は、知能が強化されます。初めから素晴らしい知能や技能を備えている人は、この石を心臓の上にあてることで、その知能や技能が失われることを防いでくれるでしょう】と言い残しています。
ペリドット・浄化・お手入れ方法
それほど強い石ではございませんので衝撃には注意が必要となりますが基本的には全ての浄化方法に適しています。
※クラスター浄化・セージ・太陽光・流水などがオススメです。
ペリドットの主要原産国
※アメリカ・中国・ミャンマー・パキスタン・メキシコ・オーストラリア・エジプト・ブラジル・ケニア・ロシア等から産出されます。
セントジョーンズ島からは、良質のペリドットが3500年間以上も採掘され続けましたが現在は絶産しているそうです。
その他、ハワイ産のものも知られてましたが、現在は絶産しているとのことです。
ペリドット 鉱物学データ
【ペリドット】という名は宝石名で、鉱物学では【オリビン】と呼びます。
厳密に言えば【オリビン】もひとつのグループ名にあたり、この中には【フォルステライト】や【ファイアライト】といった変種も存在します。
ペリドットは地球の上部、マントルの主要成分であり、ほぼカンラン石からなる岩石を【カンラン岩】と呼び、ダイヤモンドの母石【キンバーライト】はその一種とされています。
この宝石が示す黄緑色は、12%~15%ほど含有された鉄分に起因し、そのほかにも含有されたニッケル分やマグネシウム分により、黄緑色や緑色、帯褐緑色などに分かれます。
マグネシウムの含有量が多いほど黄色が、鉄が多くなると濃い緑色になり、この緑は加熱処理することにより濃さを調節することが可能となります。
火成岩の成分やその接触鉱物として産し、斜方晶系などの扁平結晶体で発見されることもありますが多くは塊状や粒状、砂状などで産出されるといいます。
ペリドットは、入った光が違う方向に進むほどの複屈折率が特徴の石になります。
地球上で形成される鉱物とは異質の特徴を示しており、カットされた大粒の結晶は、非常に希少とされています。
英名 : Peridot
和名 : 橄欖石(かんらんせき)
組成 : Mg2(SiO4)とFe2+2(SiO4) の固溶体
色 : 黄緑色~緑色 【フォルステライト】・褐緑色~黒色【ファイヤライト】
光沢 : ガラス光沢
条痕色: 白色
結晶系: 斜方晶系
へき開: 弱ないし不完全
硬度 : 6.5~7
比重 : 3.22~3.45
鉱物種名 : 天然オリビン
宝石名 : ペリドット