【和名 ： ベスブ石】
【アイドクレース】と【ベスビアナイト】の２つの名前を持つ、深い緑色が特徴的な大変美しい石になりまが色彩は様々。アイドクレースの名の由来は、ギリシア語で見せるや見た目を指す【eidos】と、混ざるや混合を指す【ｋrasis】から来ていて、原石にさまざまな物質が混ざることによって美しい色彩を見せてくれます。
宝石質のアイドクレースはペリドットやクロムダイオプサイトのような美しい透明感を持っており、見る者を飽きさせない魅力的な石になります。
アイドクレースの石言葉
※深い愛情・二人の愛・夫婦愛
アイドクレースの言い伝え
アイドクレース（ベスビアナイト）は、1795年にイタリアのベスビアス火山で発見されたパと云われており、ベスビアナイトという名前はこのベスビアス火山と発見者である地質学者ヴェルナー氏の名前に由来したとされています。
アイドクレースの意味・効果
アイドクレースは【愛の力】が強いとされ、恋人同士や夫婦同士で身につけるお守りとして愛されてきました。出会いとしても効果的で運命の人とめぐり合う架け橋となってくれると云われています。
その他、癒しやストレス緩和にも適していますので、日頃仕事や人間関係で疲れているときや、精神面からくる疲れなども緩和してくれるヒーリングストーンとして重宝されます。
アイドクレースの浄化・お手入れ方法
基本的にどの浄化方法にも適しています。
※クラスター・セージ・日光浴・月光浴・流水・サザレ浄化等がお勧めです。
アイドクレースの主要原産国
パキスタン・スリランカ・アメリカ・ケニア・イタリア・ノルウェー等から産出します。
アイドクレース 鉱物学データ
内部に含む不純物により緑、茶、黄、青など様々な色を示すケイ酸塩鉱物の一種になります。ベスビアナイト（ベスブ石）は、地質変性にさらされたスカルンや石灰石中に結晶として存在しています。
青みがかったベスビアナイトは特に【シプリン（cyprine）】という名でも呼ばれ、アメリカ・ニュージャージーのフランクリンなどで発見されています。青の発色要因は、内部に不純物として含まれる銅によるものとされます。
また、翡翠に似た外観を有したベスビアナイトは、特に【カリフォルナイト（californite）】と呼ばれ、フォルスネームとしてカリフォルニアジェード、アメリカンジェード、ベスビアナイトジェードなどがあります。
その他マンガンを多く含むものは【クサンサイト（Xanthite）】と呼ばれ、宝石としての美しさを持つものは【アイドクレース（idocrase）】と呼ばれたりします。ちなみにアイドクレーズという宝石名は、この宝石がジルコンを始めとする他の宝石と似通って紛らわしいところから、ギリシャ語ので【見せかけ】を意味する【アイドス（Eidos）】と、【交じり合う】を意味する【クレイシス（Krasis）】を合わせて付けられましたと云われています。
英名 ： idocrase （アイドクレース）
和名 ： ベスブ石
組成 ： Ca19(Fe,Mn)(Al,Mg,Fe)8Al4
色 ： 色：緑・黄・褐・赤・紫・青
光沢 ： ガラス光沢・樹脂光沢
結晶系： 正方晶系
へき開： なし
硬度 ： 6.5
比重 ： 3.32～3.47
鉱物種名 ： 天然ベスビアナイト
宝石名 ： アイドクレース